ヨメごはん

嫁レベル1の新米が作ったご飯と弁当の記録。

脱・廃人。帝王切開、本当に大変でした…。

入院45日目、出産から2日目。

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帝王切開、術後の痛みは頭ではわかっていましたが、本当に本当に痛いです。

あまりの痛みにおかしくなっておりましたが、術後2日目でやや復活することができました。

 

術後は痛み止めが全く効かない、というか効いているからあの程度なのでしょうけど、本当にどうかというレベルで痛かったです。

 

こんなことを書くとこれから帝王切開をする方がビビると思うのですが、

ビビって当然というか、「術後は」多分どんなに楽な人でも痛いは痛いです。

 

帝王切開に関して書いてる他の方のブログ、なかなか無いんですよね…。

記憶にあるうちに、なるべく詳細に書いておきます。長いですが、「帝王切開」「術後」「痛み」で検索する方の目に留まればいいな。

 

わたしの場合ちょっと出血と麻酔の関係で痛いパターンだったし個人差があると思うので、

こういうこともあるんだと読んで頂ければ幸いです。

 

 

まず、帝王切開は手術そのものに過剰に緊張する必要はありません。

とはいえどんな人でも緊張すると思いますけど(術中は肩に力が入る)、痛かったら手術できませんから(笑)、麻酔科医の先生を信じましょう。

 

手術前日に最後のエコー診察や説明、剃毛などがあります。

また、わたしは前日のうちに手術に使う(輸血に耐えられる)太い針の点滴に刺しかえました。これが痛いです😢

麻酔科医の先生とも面談して、希望や質問を受け付けてもらいました。

 

何か希望はありますか?と言われて、未経験のわたしは「とにかく痛いの怖いから、痛いのはイヤ」という当たり前のことしか言えませんでした(笑)。

↑これが術後の微妙な悲劇を生んだ原因の気がしないこともありません😅

 

術前日のうちに個室に移動しましたが、電動ベット。これが術後に大活躍する大切な相棒になります。

個室なので気兼ねなく、たぶん入院してから1番よく眠りました。

どうしても不安な人は睡眠導入剤がもらえることもあるようです。術前日はとにかくいっぱい寝た方がいいと思うので。

 

前日の夜ご飯を食べたらそれ以降は絶食。

当日はわたしの場合、午前11時に手術開始→午前8時以降の飲水禁止。手術着に着替え。

ほぼスケジュール通りに進みましたが、手術室を朝一に使っていた人の関係で、11時15分くらいに手術室に入りました。

 

わたしは諸事情で手術室に慣れているので、特になんとも思わなかったのですが、普通の方は手術室の雰囲気や見た目で緊張してしまうようですね。

ここはもう誰でも緊張するもんだと思って、普通に緊張しておきましょう(笑)。

 

名前と手術内容の確認をしたら、手術台に上り、背中を丸めて麻酔をします。

多くの病院で使われている「硬膜外麻酔」と「脊椎麻酔」の併用です。

 

麻酔の針を打つための痛み止め注射、これは多少痛いと思いますが、些細な痛みでインフルの予防接種の方がずっと痛いです。

ここまでの点滴で麻痺したわたしには微風レベルでしたけど😅

 

局所麻酔のおかげで麻酔針の痛みは鈍く、グッと押し込まれている感じだけ。細い管が入ってくる感覚が不快だな〜程度です。ここは腹を括りましょう。

 

で、すぐに足が爪先の方までポカポカしてきます。麻酔が効いてきた合図です。

これで横向きから仰向けになり、目の前の衝立にタオルが掛けられて下半身はまったく見えなくなります。

わたしは眼鏡を外したので本当に何も見えませんでした。

 

ここで、予想外のことが。

実際に切る下腹部の麻酔はよく効いて全く感覚がなくなったのですが、ヘソから上の上腹部の麻酔が効かない。

 

「そこは別に効かなくてもいいんじゃないんですか?」と聞いたところ、

下だけ切っても傷口を広げるために引っ張るから痛いので、そこも効いた方がいいという恐怖の答えが…。

 

なぜ効きにくかったのか。わたしが痩せていたから、らしいです。

麻酔の伝播は皮下脂肪があった方がいいんですって。

産前から結局+2.8kgのわたしだと、効くまで少し時間がかかるか量を増やす必要があったみたい。

 

ここで追加麻酔が入ったことが、あとあと「硬膜外麻酔が効きすぎ事件」になってしまいました😓

 

手術が始まりました。左右に1人ずつ産科の先生がついて、同時進行という謎のハイレベル手術。

意識はしっかりあるので、腹の皮が引っ張られて上腹部が痛いのは困りました(笑)が、切られているところ自体は痛くもなんともありません。

 

麻酔科医の先生やスタッフがそばで「もうあと少しで産まれますよ」と実況中継してくれるので、心強いです。

 

この時、思わず肩に力が入ってしまったので、口でゆっくり呼吸しながらなるべく力を抜こうと努力!

 

↑なぜ口呼吸かというと…どうしてもですね、血の臭いとか、電気メスだと焦げ臭いと思いますよ…。臭いに敏感な人はキツイ。気が弱いとこういうの無理!ですよね。

ということでなるべく臭いを麻痺させるために口呼吸推奨。

 

ただし、緊張のあまり犬みたいにハッハッとはやらず、なるべくゆったり呼吸した方がいいです。

 

ものの10分もたたず?子ども誕生!

お腹からズルッと引っ張り出されて圧迫感がなくなった瞬間、周りのスタッフさんから「おめでとうございます」と言われました。

 

感覚としては子どもが出るまではあっという間です。

うちの子は出た瞬間からめっちゃ泣きました!

枕元で顔を見せてもらい、そのままわたしは少し強い麻酔でウトウト眠り…その間に縫合まで全て完了。

あっという間に寝たまま個室に移動しました。

 

当たり前ですが、痛みはゼロです。麻酔が効いています。

下半身は爪先まで全く力が入らず、自分の意思に反してピクリとも動かせません。

 

やや意識朦朧としていますが、麻酔が切れ始めたところでわたしは吐き気がやってきました。

吐くものは何もない。

吐き気どめの点滴を打ってもらってしのぎます。

 

問題はこのあとでした。

麻酔が覚める過程で、足が痺れてきたのですが…これが半端なく強かったんです。

通常、硬膜外麻酔が覚めるまで約2、3時間は痺れが出ることがあるそうなんですが、そんなに強くはないらしいですね。

 

ところがわたしは追加麻酔された分が効きすぎて、猛烈な足の痺れが出続けることになってしまいました。

 

正座して痺れ切ったあとの超不快なビリビリMAXがずーっと続いてる感じです。

硬膜外麻酔の管は背中に入れっぱなしで、次の日の午前中までそのまま薬液を入れ続ける予定なわけですね。

 

足には血栓予防のポンプがついて絶え間なく足をプッシュしてくるので、マックス痺れた脚を刺激し続けられる不快さ。

ギリギリ爪先くらいは動かせるようになってましたが、下半身はほぼ動かないままです。

これはちょっと耐えられない。本当にしんどかった。

 

硬膜外麻酔がよく効いているということでもあるので、傷の痛みは全くありませんでしたが、痺れが辛すぎて究極の選択を迫られました。

 

硬膜外麻酔を止めるか、このまま痺れを我慢して翌午前中まで過ごすか。

 

あまりのしんどさに、麻酔を止めることを選びました。

 

つまり、麻酔が切れて痛みがやってくるということです。それでも麻酔を止めることを選ぶほど、この痺れが不快でした。

滅多にない副作用とはいえ、麻酔が覚める過程で出る人もゼロではない(薬液多かった人は特に)そうで、わたしもたまたまなってしまったので次回があってもこうなるとは限らないそうですが。

 

無理にでも止めたのには、理由がありました。

あまりに硬膜外麻酔が効きすぎると、痺れて足腰が立たなくなり、翌日からの歩行に影響が出ます。

 

帝王切開の子ども、特に直前まで切迫早産の薬を点滴していた場合はほとんどが新生児低血糖になるので、小児科病棟に入院してしまうことが多く、うちの子もそのパターンでした。

 

ということは、翌日わたしが歩かなければ面会に行くことができません。

這ってでも子どものところに行こうと決意していたので、麻酔のせいで歩行開始が遅れるのは嫌でした。

 

止める決意をしたのが夕方。

しばらく経つと、痺れが薄くなって我慢できる程度に。

そこから下腹部の鈍痛が出てきて、来たな、と思いました。

 

どうせご飯はしばらく食べられず絶食です。

一晩眠らない覚悟で臨んだ、痛みとの戦い。

 

 

壮絶でしたね。

たった2日経過した今でさえマシになってきて、過去のこととして既に薄れてきてますが、

 

「もう二度と子どもは産まない」とハッキリ思ったくらい辛かったです。

 

ところが不思議なもので、たった2日でその感覚が薄れてきている。

この忘れる能力がなければ女の人はとても妊娠・出産することはできないと思います。

 

まず、寝返りが全く打てません。

1ミリでも体を動かすと傷口が激痛です。かろうじて両腕は無事です。

ただし、腰から下はベッドにタオルケットを敷き、それを看護師さんに引っ張ってもらうしかなす術がない。

 

麻酔のせいで下がった体温を保持するためにホットカーペットが使われ、股からは導尿の管が出て感覚がなく、点滴も刺さりまくり、背中には麻酔を止めたとはいえ硬膜外麻酔の管が固定されたまま。

あちこち管だらけ、動くと激痛。これは本当辛かった。

 

体制を全くモゾモゾできないままだと、ものの15分で寝返りたくなりますが、普通はあまりの痛みに寝返りできないそうです。

というか硬膜外麻酔を抜かなければこんなに痛くはならないでしょう。

 

痛み止めが切れる前に違う種類の痛み止めを投与する形で、点滴から注射、座薬、筋肉注射まで何種類も回して行きました。

母乳には影響せず、数日使用なら体に悪いとか翌日立てなくなるようなこともないそうです。

 

正直まったく効かない。正確には効いてるんだろうけど効いても意味ないくらい痛い。

 

傷口が痛いのではなく、子宮が収縮していく痛みですね。

産む直前は1000倍の大きさ。それが一気に戻るんです。後陣痛というやつです。

 

特にわたしは胎盤が剥がれなかったそうで、帝王切開中に手技で剥がしたら出血が多くなったから、子宮収縮剤の点滴投与が通常の2倍だったそうです。そりゃあ痛いわ。

 

陣痛と同じ波のある内臓痛、くるたびに冷や汗をかきながらベッドの柵を握りしめて耐える。

 

寝返りが打ちたくなったらナースコール。

看護師さんが、ここまで寝返り打つ人見たことない、というだけ動きました(笑)。普通はもっと動けないそうです。

 

硬膜外麻酔が切れてるから痛いなりに脚を動かせたんですね。激痛でしたけど頑張りました。

 

ほぼ一睡もせず、麻酔と睡眠効果のある筋肉注射を打った時だけ2時間ほどウトウトして手術当日は終わりました。長い夜でした。

 

 

 

よく耐えられたな、と思ったと周りの看護師さんに言われましたが、そのおかげで次の日に硬膜外麻酔が足に残りませんでした。

激痛だけど立てるし動ける。

 

通常、術後1日目の午前中に硬膜外麻酔を止め、それが効いてるうちに歩く訓練を開始するのですが、

一晩かけて抜いているので午前中のうちに立ち上がり、よちよち歩きですが歩行訓練に入れたのです。

 

立ち上がる際は電動リクライニングをフル活用し、足をベッドから下ろすまでが地獄の痛みですがなんとか脚を下ろします。

腹筋に力が入ったらアウト。

 

室外に2回ほどヨチヨチと出ることができれば、導尿管と足のポンプを止めて体から取り去り、背中に残っていた硬膜外麻酔の管も抜き去ります。

 

昨日はそれだけで1日がすぎました。

腹の傷は激痛でしたが、フットボール抱きという横抱きで子供を抱え、なんとか授乳開始。

 

あまり出ないなりに一生懸命吸ってもらい嬉しかったです☺️

 

お昼から五分粥

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七部粥と進歩し、今朝は全粥、昼は常食!

朝からご飯越しに眺める刑に処せられました(笑)。

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昨夜は痛み止めを寝る前に点滴一回しただけで、0時頃→明け方まで眠れました。

おかげで顔を洗ったりする余裕もできて、すごく嬉しかった〜。

 

体を動かすと激痛ながら、昨日より安静時痛がありません。

 

仕事が昼からの旦那もいそいそとやってきて、子供にメロメロでした(笑)。モザイクかけましたけど目元が糸目になるだけメロメロ💕

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出勤ギリギリまで粘って急いで退出、しようとしたら今度はうちの母と祖母もやってきて、子供にメロメロでした(笑)。

 

 

 

 

地獄のような術後0日(当日)でしたが、硬膜外麻酔を早めに止めたことで離床が進み、痛みも術後2日め(今日)かなりマシになっています。

 

ただし激痛であることに変わりはないため、子供のお世話はほぼすべて助産師さん任せです。

 

早くヒョイと抱っこできるようになりたい反面、腹部の生傷が痛すぎてなかなかそれも出来ませんね。

 

 

ここから数日で一体どれほど変わるのか。

ちょっと楽しみです。

 

 

おまけとしては…術後はじめての💩ウンコのご出産は、帝王切開そのものより恐怖でした😱はらわた裂けてるのにいきむとか無理無理ムリ!!

 

幸いなんとかいきまず出せましたが、あれほどの恐怖もなかなか味わえませんね😅