海獣の子供
観てきました。
公開初日の朝に座席指定して、いそいそと一人で観に行きました(笑)。
海獣の子供の原作者である五十嵐大介さんは、私が都会の本屋で表紙を見かけて衝撃を受けてから約15年越しで大好きな漫画家さんです。
山や自然の恐ろしさと妖しさを描かせたらこんなに表現力のある漫画家さんはなかなかいないと思います!
主題歌を歌う米津玄師さんもハチPの頃から大好きだった方なので、昔から好きだったアーティストさんが有名になって、しかも映画でタッグを組むというのは夢のような展開。
映画監督さんが原作と同じような読後感を目指したそうなのですが、たしかに…
面白かった、とか、素晴らしかった、とかいう感想はなかなか言えない作品でして(苦笑)、
もともとストーリーが難解で言葉で説明できるような内容ではなく、分かりやすいオチや意味もない作品のため、
例えばジブリ作品のようなスッキリ感は全くありません。
ただ、映画を見終わった後は想像以上に「おいてきぼり感」があります。このわけのわからない消化不良感がこの作品の一番の魅力ですから、監督はたいしたものです。
宇宙と海と人間をつなぐ壮大な生命誕生の物語なのですが、原作は生臭いというか「得体の知れないものへの畏敬と気持ち悪さ」が感じられる作りで、
映画はかなりマイルドになってました。
クジラの腹に女神を模した女体が浮き上がるシーンは再現してくれていてファン感涙。何より五十嵐大介の独特の絵柄を再現したアニメーションスタッフの作画が素晴らしい…!
土着の民族信仰や生命賛歌が強いので、スピリチュアル・宗教チックになりかねないところ、芦田愛菜ちゃんの声優役が救っていましたね。
さて、米津玄師の「海の幽霊」は映画公開前にMVがYouTubeにアップされ視聴可能だったのですが、あえて必死で避けて聞かないようにしていました。
映画館の大音量で、あの映画と一緒に聞くまでは聞かないぞ!と思って😅
案の定、高音質かつ体全体で受け止める映画館の音響は最高で、この状態で海の幽霊を初聴できたことに感謝しました!
最初から最後までほぼフルコーラス、さらにオケと高音域を多用する楽曲は米津玄師にしたら珍しかったように感じます。
冒頭からいきなり声が入るので鳥肌が…。
生命誕生の「祭り」に参加できて本当によかった。海の誕生祭に立ち会いたい方はぜひ映画館へ。
でも、あまりに難解なので、原作を読んでから映画を見た方がいいかもしれませんが💦
補足で分かりやすくなった部分もあったものの、ストーリーを追うのは映画では無理だと思います。というかストーリーに意味があるタイプの映画ではないし…
クジラや海の中の情景、これは映画館で見ないと後悔する作品ですよ。
晩御飯は海獣の子供を見に行ったから…というわけではありませんが(笑)、エゾガレイの煮付け。
日々のお弁当。
今日はカツ丼です。旦那がんばれー✨